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花粉症の本当の原因をもとめて ~私と整体法との出会い~

花粉襲来!

その年の1月中旬、恐怖のスギ花粉は何処よりも早く、私のもとにやって来た。

テレビのニュースやワイドショーで花粉症対策の特集が組まれ、天気予報で花粉情報が流れ始めるよりも、2~3週間前のことである。どうやら世の中の誰もがキャッチできない花粉の襲来を私の鼻だけが敏感に感知してしまったようだ。2DKの部屋のドアも雨戸も閉め切り、ドアの下のほんのわずかの隙間もふさぎ、口にはマスク、目には去年の花粉症シーズンに購入した、花粉を遮断するという不格好なゴーグルを着ける。「どこからでもかかってこい!」という完璧な花粉シフトをいともたやすく突破して、やつは迷うことなく私の鼻の粘膜に襲い掛かってくる。「春眠暁を覚えず」などとうそぶいている場合ではない。自分のクシャミで浅い眠りから目覚め、すぐに襲ってくるのは目の痒みと頑固な鼻づまり、そしてクシャミをし過ぎたことによる耳鳴り…。
「どうして誰も気付かないんだ!花粉はもう飛んでいるぞ!!」
「そんな馬鹿な話があるわけ無いではないか。ただの風邪を花粉症と勘違いしたのではないか?」というのが、大方の見方ではないかと思います。ですが、花粉症患者にとって、ただの風邪のクシャミと花粉症のクシャミは全く違うものなのです。あの独特の頭がボゥーッとなるような感覚、いつ止むともわからない憂鬱。それは紛れもなく花粉症のくしゃみ以外の何物でもなかったのです。

ステロイドに頼ってしまった…。

この年は、TVニュースなどの情報によると、花粉の飛散量は平年並みとのことでしたが、私個人にとってはそれまでの4~5年に及ぶ花粉症歴の中でも最悪の年となりました。止むに止まれず花粉症の症状が一発で無くなると評判の注射を受けに行きました。受診時には、「副腎皮質ホルモンの注射」という説明を受けたのでピンと来なかったのですが、それこそはオリンピックやメジャーリーグのスター選手などのドーピング事件でも悪名高いステロイド剤だったのです。なるほど、受ける前に同意書にサインをさせられたのはそういう訳だったのか…。
評判通り症状は嘘のように消え、なんとか花粉症シーズンをやり過ごしたものの、
「知らなかったとはいえ、ステロイドを使ってしまった」
という忸怩たる思いは残りました。来年も同じ手は使いたくないと痛切に感じ、対症療法ではなく花粉症を根本から治す方法を求めて、図書館の花粉症関連の本を中心に読み漁り始めました。最近では花粉症の治療法ももっと増えているのかもしれませんが、この当時、花粉症の「根本的な治療法」に近いものとして名前が挙がるものと言えば、「減感作療法」という大変に時間と手間の掛かる方法がせいぜいでした。11月を過ぎ、「来年もステロイドか!?」という焦りが募る頃になると、自然に東洋医学関連の文献に手が伸びていきました。そして、ついに一冊の本に出会うことになります。

花粉症は花粉のせいではない!?

その本とは、今は絶版となってしまった『花粉症でも困らない』という本です。数十冊の本を手に取っても「やっぱり根本的な治療なんて無理なんだ」という失望感が漂っていた時だったこともあり、「困らない」という控えめなタイトルが何処か本当っぽい、何かとても誠実な気配を感じたものです(笑)。ところが、この本の序文を読むや、その控え目なタイトルとは裏腹に他の花粉症本の説明とは全く異なる衝撃的な言葉に度肝を抜かれます。

「私たちの場合、花粉症という名前自体のトリックを頭から否定しています。俗に言う花粉症は花粉によって起こるものではないからです。
結論をいきなり言ってしまえば、
花粉症は「左肩胛(甲)骨の位置異常」によって起こる過敏現象にほかなりません」

著者の岡島瑞徳氏(故人。私は直接面識はありません)は、整体法を学び、ヨガなどと融合して独自の体系を作り上げたという言われる方でした。西洋医学の説明を全否定するような言葉に、「馬鹿を言っちゃぁいけない。そんなわけはないだろう!」と眉にたっぷりと唾を塗り込みながらも読み進めると、

「これだけでも、花粉症の原因が個人のからだの条件にある、ということは明白です。もし花粉が原因なら、すべての人が一定量の花粉のなかで花粉症になるべきですから。」

肩甲骨ヲユルメヨ!

「なるほど、たしかにそうだ。それだったらスギ花粉が飛んでもいないのに、私の鼻が『花粉症』の症状を訴えた原因も説明が付く!」
整体法を学んだ今となっては、「左肩胛骨の位置異常」というものが、著者の岡島瑞徳氏の臨床経験から得た経験則だということがよくわかります。つまり、操法をする上での最重要ポイントとされているのだと思います。この本でも詳しく説明されていますが、人間の体というものは、全身の各部分が相互に深く影響しあっており、本来、一箇所だけが良かったり悪かったりということはありません。
ともあれ、整体法の深遠な世界に触れるのが初めてだった私としては、「左肩胛骨の位置異常」という単純な説明に飛び付いたのです。それからというもの、たしかに動きの悪かった肩甲骨を正常に戻すべくあの手この手での試行錯誤が始まりました。
やがて、花粉症のシーズンがやって来ました。例によって、世間の花粉情報よりは若干早めでしたが、症状が出始めたのは前年よりは少し遅めの1月の終わりだったかと思います。症状が出始めたことで、私の「肩甲骨正常化作戦」も、より真剣味を増していきます。そして1週間も過ぎたある朝、劇的な効果を感じることになります。
その日も、起きるが早いかクシャミを3連発。嬉しくない日課をこなすと、おもむろに肩甲骨を中心にモゾモゾゴソゴソと動かし始めます。すでに鼻づまりは酷く、まともに鼻で呼吸ができる状態ではありません。ところが、肩甲骨を動かし始めて5分も経った頃、完全に鼻を塞いでいたはずの頑固な鼻水が何処へともなくスーッと引いていくではありませんか!
「やったぞ!花粉症を自力で撃退したぞ!」
それが私の人生で第1回目の「花粉症撃退宣言」の瞬間でした。
その「撃退宣言」は、その日の午後には脆くも崩れ、再びクシャミと鼻水の波状攻撃が襲ってきます。これ以後、数年間は症状が出ては肩甲骨をモゾモゾと動かして、クシャミ・鼻水を追い払い、また何かのきっかけで症状が出るという、完治ならぬ「半治」の状態が長く続ていくことになります。記憶しているだけでも都合4回「花粉症撃退宣言」を繰り返しながら…。
「なんだその程度の効果しかないのか…」
 と思われたでしょうか?
「不快な症状が、嘘のように一発で消えます!」
 という言葉を期待されていた方はガッカリされたかもしれません。
ですが、もう一度よく考えてみてください。体はどうしてその症状を出したのでしょう?「その症状が必要だったから」ではないですか?
多くの方は「症状が必要」などという言葉には、違和感を通り越して反発すら感じられるかもしれません。私にとっても、一つ一つの症状が全て自分に必要なものだったのだとからだで実感するまでは、症状とは一秒でも早く取り去りたい邪魔なものでしかありませんでした。

なぜ春に症状が出るのか?

なぜ、何度も「花粉症」の症状が蘇ってきたのか?それには季節の変化に合わせた体の変化ということをざっと理解していただく必要があります。
人の体は春になると自然にゆるんでくるようにできています。誰しも、寒い時に肩をすぼめるようにして「う~っ、寒い~…」という格好をしてしまうことがあると思いますが、体はそのように無意識に硬くなることで、寒さから身を守っているのです。それが、春になり暖かい日が出てくると、腰椎4番→骨盤→肩甲骨→後頭骨の順にゆるんでいき、春に適応した体になるのです。これは、やがて梅雨から夏にかけて、汗をかくことで温度調整を行うようになる橋渡しでもあります。
花粉症とは、このように体がゆるんでくる過程が滞った時に、何とか硬直したところをゆるめようとする体の自然な働きである
というのが整体法の見方なのです。

「半治」時代にわかったこと

このような整体法独自の見方をいきなり鵜呑みにしていただこうとは思いません。それよりも、花粉症の症状にお困りの方に是非ともお勧めしたいのは、ご自分の症状の顕れ方をつぶさに観察していただくことです。
本当に世間の花粉情報通りに症状が出ているでしょうか?
つまり、本当に花粉の飛散量が多いと言われた日に症状が重く、少ないと言われた日に症状が軽くなっているでしょうか?雨で花粉が飛んでいないはずの日には症状が出ないでしょうか?

私自身の経験では、おそらく、全く無関係ではないと思います。ですが、2年3年と観察していくうちに、いわゆる花粉の飛散量よりも、春独特の急激な温度変化の方が、症状の軽重に関係が深いということがわかってきました。
例えば、しばらく暖かい日が続いた後、急に冷え込み雨が降った日などには、かなり重い症状がぶり返すことが多かったのです。逆に天気が良く一定の暖かさが続いている間でも、急に暖かくなったその日に体を十分にゆるめてやりさえすれば、天気が良い間も、ほとんど苦もなく過ごせるようになってきました。体がゆるんでくるに連れて、この傾向がよりはっきりしてきて、症状が出たとしても以前とは比べ物にならない程軽くなり、出ている期間もどんどん短くなってきました。

「治るからだ」への入り口

先ほど紹介した『花粉症でも困らない』の中で、岡島氏は、花粉症は自分のからだと向き合うための入口であり、人間のからだのメカニズムを発見するための入口であると述べられています。まさに私にとってもそうでした。
私自身にとって、花粉症が治ったのかどうか?治ったとするならば、いつだったのか?というのはとても曖昧です。というよりも、「治る・治らない」という尺度に興味が無くなってしまった、というのが本音です。
クシャミをすれば、その前後のからだを感じてみて、「そうか。ここが硬かったんだね」ということがわかります。1つか2つの体操をしてそこをゆるめてやれば、からだもしつこくクシャミをしようとはしません。寒い所からいきなり暖かい部屋に入りでもすれば、鼻水が出ますが、その鼻水も部屋の温度に慣れてくれば「作業が終了しました」とでも言うように勝手に引っ込んでいきます。

私は花粉症をきっかけにして整体法の奥深さに初めて触れました。そして、本格的に整体を勉強し始めてわかったのは、小学校時代に2回患った成長痛に始まり、中学校時代に患ったマイコプラズマ肺炎、そして大学時代の真珠腫性中耳炎や蓄膿症、毎年夏になると出ていた右膝の痛みやなど、私のそれまでのありとあらゆる病気や不調の原因は、全て繋がっていたということです。
体を治すのには、壊すのに掛かったのと同じだけの時間が掛かると言われますが、小学校時代からと考えると、この時までに軽く10年以上の負の蓄積があった訳です…。整体法はそれらの全てと向かい合い、一歩ずつ確実に健康な体への道を歩む道しるべになりました。
気が付いたら治らないと諦めていたあの症状も、いつの間にか消えていた。
本当に体が正常に戻っていく時というのは、そういうものです。
整体法によって、多くの方にそんな感動を味わっていただきたい。それが今の私の願いなのです。
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